フックキーパーの作り方
How to make a hook keeper
特に針数の多い深海釣りにおいて、仕掛けの浪費を抑えるためにもフックキーパーは必須アイテムです。
市販のフックキーパーは結構高額で、また 材質の関係で 海に落ちると沈んでしまうというデメリットがあります。
しかし、木製の手作りならば 安価でしかも落ちても浮いています。 そんなに手間暇かかりませんので 是非作ってみてください。


例 1
Example 1
7本用針掛け用です。 仕掛けが絡まらないように 一時的に留めておくために作りました。胴付き仕掛け 吹流し仕掛けに使えます。 (ゴムが硬いので 針掛けからの投入にはむきません)

道具
のこぎり、サンドペーパー320番、カッター、ドライバー、 ニス、ハケなど
材料
厚さ2cm前後の板、ゴム、木ねじ(タッピン)、ニス(防水用) 全て ホームセンターで 調達できます。廃材やゴムは各種ホース類でも代用できます。
作り方
① 針数とゴムの切り込みの間隔を決める。
ゴムの寸法と針を掛ける数が決まると概ね寸法が決まってきます。
ゴムに糸を挟む切れ目の目安は 3cmから5cm間隔 (広めのほうが使いやすい)
例1 は 4.5cm間隔で7本なので、ゴムの横幅は35cm前後となります。
② 板の横幅と縦幅を決める。
①からゴムの横幅が決まったので、それに 左右 4cm~5cm 両側で8cm~10cm長くします。縦の長さはゴムのより1cmづつ余分にとります。 (適当でかまいません)
③ 材料を寸法の通り切ります。
ゴムはカッターナイフで、寸法通りの長さに切断し 切込みを入れます。板も同様にのこぎりで切ります。
④ 板に防水用のニス(塗料)を塗る。
長持ちさせるために 最低2回は重ねてください。
⑤ 乾いたら、板にゴムをのせて 木ねじで固定し完成。
例 2
Example 2
25本用針掛けです。針掛けから投入もできる様に作りました。
道具
のこぎり、サンドペーパー320番、カンナ、カッター、ドライバー、ハケ、ニス など
材料
厚さ2cm前後の板、トラックタイヤのチューブなど、木ねじ(タッピン)、 ニス(防水用)
* さほど難しくありませんので、時間のある方は挑戦してみてください
作り方
設計図をもとに解説します。

① 板を寸法に切ります。(①②③④)
② ゴムは同じもの2枚に同じ位置に切れ目をいれます。(⑤⑥)
カッターとハサミを使い分けて切っていくと早いです。
ゴムの切れ目の間隔は仮に30mmとします。
ゴムは トラックタイヤのチューブなどが 硬さがちょうど良く長持ちします。 ホームセンターのゴム板 2mm でもOKです。
投入に使うことを想定しています。硬すぎてもやわらかすぎても扱いづらいので考慮してください。
③ 板全部に防水の為の塗装を施します。
最低2回は重ねてください。
④ 乾燥したら ①と④に⑤のゴムを挟んで取り付けます。
④は90度 起こして左右均等に余白を空けておいてください。クランプの押さえ部分になります。木ねじを5本くらい打ってください。
⑤ できたものと③と⑥のゴムを取り付けます。
③で⑥のゴムをしっかりと挟み込みます。
③の木ねじ(下図上側)は ゴムを貫通するように 打ち込んでください。
また ③の木ねじ(下図下側)の位置ですが、④を固定した時の木ねじの位置に重ならないように注意してください。
最終工程です。 ②を⑤のゴムの下側に押し込んで 目ねじで固定してください。 目いっぱい 押し当てて目ねじを打ち込んでください。 最後に木ねじに錆止め塗料を塗って完成です。

